高齢者向け情報機器インタフェース -視聴覚メディアを相補的に利用する情報端末の開発
Project/Area Number |
15700111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts |
Principal Investigator |
和氣 早苗 同志社女子大学, 学芸学部, 助教授 (00351289)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | メール / 高齢 / タブレット / 手書き / ペン入力 |
Research Abstract |
高齢者に利用を薦められるメール環境は未だに十分に提供されていない.メール利用のハードルの一つに文字入力の難しさがあるが,今回,タブレットPCとそのペン入力機能をベースにしたメール環境を開発した.開発に先立ち実験を行い,手書き文字入力(軌跡入力)は入力結果,使用感共に高齢者の利用に適することを確認した.その上で,シンプルなユーザインタフェースと手紙メタファを備えるメールソフトを設計した.手書き文字で書かれた文面が画像の添付ファイルとして送信される. 特に本年度は,昨年度開発した高齢者向けメールソフト"吟メール"をバージョンアップした.まずは,メールサーバへの自動接続機能である.タブレットPCの電源を投入するだけで,自動的にメールソフトが起動,ダイアルアップ接続を完了し,メールを受信する.高齢者の家庭でLAN環境が整っているところはまだ少ないため,実用を考える以上,このような機能が不可欠であった.次に,音声フィードバック機能を付加した.操作においてビジュアルのフィードバックのみに頼るのではなく,音声および音アイコンが付加できるようソフトウェアを改良した.最後に,ver 1における操作インタラクション(対話)を見直し,操作オブジェクトの見易さ,ボタン名,メッセージから操作や機能が推測できるようUI改良を行った. 以上の成果を統合して,実際に複数名の高齢者ユーザに利用して頂いた.その結果PCや携帯電話でのメール送受信はハードルが高いが,吟メールであれば,十分に利用可能である,という意見を得ることができた.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)