神経機能画像と脳損傷症例研究による言語視覚認知過程への多角的アプローチ
Project/Area Number |
15700252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 仁洋 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40359633)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 機能的磁気共鳴画像 / 文字の知覚 / プライミング |
Research Abstract |
本研究課題においては、磁気共鳴画像(MRI)をはじめとした複数の脳機能計測法を用いて言語認知に関わる神経機構についての検討を進めてきた。まず、小川脳機能研究所と提携して行ったMRI研究では、前年度からの行動実験による予備作業で得られた言語刺激材料と刺激提示機器を用いて実際に撮像実験への応用を開始し、年度末までにのべ50名程度の健常成入を対象に画像データの収集を行った。このうち、音声聴覚認知とその抽象化過程を主題とした研究は、既にデータ収集・解析作業を概ね完遂し、平成17年6月に国際学会での発表を予定している。その他には、異種言語間で共有される抽象度の高い記憶表象に関わる皮質機能局在を解明することを目指して、2ヶ国語話者を対象にデータ収集を行い、引き続き解析作業を行っている。 同時に、仏・国立衛生医学研究機関と共同で行っているMRI研究では、視覚言語の自動的な認知処理過程とその神経基盤について検討してきたが、前年度までにデータ解析及び論文執筆作業を終え、その一部を学術誌に発表した。また、これに続く研究課題として呼称課題条件下における閾下プラミングを用いて、自動的認知処理と課題条件での随意統制との相互作用について検討することとし、平成16年2月から新たに研究計画の検討に入った。これに関しては同年5月までに予備実験による検討を終え、同年9月には計16名の被験者についてデータ収集作業を同機関に出張の上で実施した。この実験データに関しては、現在も解析作業と論文執筆作業を継続している。症例研究については、医療機関との提携の問題などから当初の予想していたほどにはデータの集積が進まなかったが、その中から特に重要と思われる知見については論文発表を行った。他方、年度内には反復プライミングと経頭蓋磁気刺激を併用した皮質機能研究に新たに着手し、現在も継続している。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)