神経変性疾患に対するリハビリテーション効果の研究:計測機器を用いた定量的評価
Project/Area Number |
15700363
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
和田 直樹 群馬大学, 医学部, 助手 (40306204)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | リハビリテーション / パーキンソン病 / 歩行解析 / 脳卒中 / 転倒 / 神経変性疾患 |
Research Abstract |
パーキンソン病の運動障害についての解析と、リハビリテーションの効果を、歩行解析、動作解析、電気生理学的に計測機器を用いて定量的に評価し、有効なリハビリテーションの方法を検討することを目的とした研究を継続している。【目的】パーキンソン病による歩行障害は患者のADLを低下させる。歩行能力維持とADL改善を目的にリハビリテーション(以下リハ)が施行されるが、その効果についての定量的な評価は少ない。今回の研究は、歩行障害に対するリハの即時効果を定量的に評価することを目的とした。【対象】特発性パーキンソン病患者24名(男性11名、女性13名、55〜78歳、平均67.5±6.7歳、Hoehn & Yahr重症度2〜4)を対象とした。骨関節疾患や脳血管障害、その他神経筋疾患など歩行に影響を及ぼす合併症のある例は除外した。【方法】対象患者に対しストレッチ、筋力増強、バランス、歩行訓練を中心とした約30分間のリハを施行し、リハの前後で三次元動作解析装置(vicon8)を用い、5mの自由歩行を計測した。歩行における速度、距離、時間の因子および姿勢、肩関節可動域について、リハ前後の平均値の差を対応のあるt検定で比較した。【結果】リハ施行後は、歩行速度、歩幅の増加(p<0.001)、両脚支持期間の減少、前傾姿勢の改善(p<0.05)、肩の関節可動域の改善(P<0.001)を認めた。Yahr重症度別にみると、3のグループで特にリハ効果が高かった。【結論】パーキンソン病の歩行障害に対してのリハは即時効果として有効と考えられた。姿勢反射障害の徴候がみられるYahr3において、リハが最も効果的であることが示唆された。元々症状に変動のあるこの疾患において、リハの長期効果を評価する方法については今後更に検討が必要である。 この結果は第43回日本リハビリテーション学会学術集会において、発表を行う予定である
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)