加齢による姿勢変化に対する運動療法の考案とその効果
Project/Area Number |
15700370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
佐藤 春彦 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (30274062)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高齢者 / 前屈姿勢 / 動的バランス / 脳卒中 / 身体機能 / バランストレーニング / 筋力トレーニングマシン / リスク管理 / 腰痛 / バランス評価 / 転倒予防 / 重心動揺 / 生体力学 |
Research Abstract |
これまでの研究結果より、歩行時の前屈姿勢にバランス機能が関与することが明らかとなった。この点を踏まえ、脊柱起立筋の等尺性運動とストレッチ、そして体幹バランス運動といった低負荷の姿勢改善運動プログラムを考案し、その効果を比較対照実験によって検証した。 対象は通所リハビリテーションに通う慢性期の片麻痺患者18名(平均年齢65.5±6.9歳)とした。このうち8名に対して通常の運動療法に加え姿勢改善運動プログラムを実施し(介入群)、残り10名は通常の運動療法のみを行う対照群とした。姿勢改善運動は個別に週1回30分間、合計7回行った。評価項目は身長、歩行速度、TUGT(Timed up and go test)、立位時重心最大移動幅、歩行時体幹前傾角度とした。その結果、対照群では調査項目において開始時と2ヶ月後の間に有意な変化が見られなかったのに対し、介入群では歩行速度の有意な増加が認められた(開始時:0.50±0.23m/s,2ヵ月後:0.57±0.28m/s,p=0.049)。また、介入群では歩行時の体幹前傾角度、および最大重心移動幅が改善していたが有意差は認められなかった(体幹前傾角度開始時:17.8±7.0°,2ヵ月後:15.8±5.9°,p=0.054)(重心最大移動幅開始時:84.5±23.8mm,2ヵ月後:92.0±29.6mm,p=0.074)。 姿勢の改善に焦点を当てた運動プログラムは、低負荷・低頻度であっても慢性維持期の片麻痺患者において歩行速度の増加をもたらした。前屈姿勢の改善は単に見かけを変えるだけでなく、運動機能にも影響を与えることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)