循環器系疾患の危険因子を抑制するレジスタンストレーニングの開発に関する研究
Project/Area Number |
15700441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
三浦 哉 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10274193)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | レジスタンストレーニング / 脈波伝播速度 / 高齢者 / 低強度 / 酸素動態 |
Research Abstract |
本研究の目的は,低強度のレジスタンストレーニングのプログラムを開発し,トレーニングの有効性を高齢者の血管の機能変化から評価することである.そこで本年度は,高齢者を対象にゴムチューブ,軽量ダンベルを用いたレジスタンス運動をサーキットトレーニング形式で実施し,筋力,全身持久力および動脈スティフネスに及ぼす影響を検討した.16名の高齢者(男性3名,女性13名 71.3±5.1歳)は,ゴムチューブおよび軽量ダンベルを用いた抵抗性運動をサーキットトレーニング形式で60分間,週に2回,3ヶ月実施した.トレーニング前後に,握力,背筋力,全身持久性能力の指標である換気性作業閾値(VT),血圧脈波検査装置を用いて,安静時の収縮期血圧(SBP),拡張期血圧(DBP)および動脈スティフネスの指標である脈波伝播速度(baPWV)を測定した.その結果,トレーニング前後で以下の点が明らかになった. 1.握力および背筋力はそれぞれ21.6±6.7kgから23.9±6.5kg,53.93±1.0kgから64.02±6.8kgへ有意に増加し,また,VT出現時の仕事量も41.3±20.3Wから54.4±19.0Wへ有意に増加した. 2.SBPおよびDBPはそれぞれ143.8±18.5mmHgから133.0±14.5mmHg,81.7±12.2mmHgから77.0±8.2mmHgへ有意に低下し,また,baPWVも2094.1±395.4から1874.2±264.9cm/secへ有意に低下した. 以上のことから,低強度の抵抗性運動をサーキットトレーニング形式で実施することは,持久的トレーニングと同様に高齢者の大動脈のスティフネスを低下させ,収縮期血圧および脈圧の低下を促進することが示された.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)