Project/Area Number |
15700455
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General human life sciences
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
渡瀬 典子 岩手大学, 教育学部, 助教授 (90333749)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 家庭科教育 / サービスラーニング / 体験学習 / 学校家庭クラブ活動 / シティズンシップ / 福祉教育 |
Research Abstract |
本研究は、アメリカで行われているサービスラーニング及び学校家庭クラブ活動(FHA/現在はFCCLA)の実践をヒントに、「家庭科」という教科活動において、シティズンシップ育成をいかに図るかを課題とした。具体的に着目したのは以下の3点である。 1.日米の学校家庭クラブ組織の設立当初から現在に至るまでのコミュニティサービス活動と家庭科教育とのカリキュラム上の対応、2.FCCLAとアメリカの家庭科教育との連携カリキュラム案の分析とナショナルスタンダードで示されたプロセスの問いとの関連による能力目標の明確化、3.シティズンシップ育成と家庭科教育の接合を中心とする福祉体験活動の学びのプロセスの再考察及び構造化 (1について) 平成15-16年度は日本の学校家庭クラブ活動に関する資料収集及び研究発表を中心に実施してきたが、本年度はアメリカの学校家庭クラブ活動に関する資料収集及び研究に力を入れた。とくに、アメリカの学校家庭クラブの草創期から、アフリカン・アメリカンの生徒が新たに学校家庭クラブ組織に加盟した60年代までを中心に、機関誌『Teen Times』の分析を行った。その結果、1960年代までの学校家庭クラブ活動は日米ともに地域社会の女性の生活改善活動と結びつけて展開してきたが、アメリカでは活動の対象が同輩集団へ、日本では高齢者を含む地域社会へと向けられるようになった点など、幾つかの点に違いが見られた。 (2について) アメリカのミネソタ大学にて、2に関する資料を補足し、現在論文化している。 (3について) 家庭科教育を通したシティズンシップ育成について、高等教育(教員養成)では、どのようなアプローチをしてきたかを、日本、カナダ、アメリカを対象に検討した。日本での教員養成大学の教師を対象とした調査結果は、カナダのハリファックスで開催された家庭科教育の学会で報告をした。一方、ブリティッシュコロンビア州(カナダ)の中等学校で導入された新カリキュラムを題材とし、生徒による体験活動と教科活動の連関、シティズンシップ教育の展望について、日本家庭科教育学会で報告した。この研究の成果は現在、論文化している。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)