環境調整行動のモニタリングによる居住者の環境配慮意識形成に関する研究
Project/Area Number |
15700456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General human life sciences
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
菅原 正則 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (60300513)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | モニタリング / 住環境教育 / ワークショップ / 窓 / 住まい方 / 環境調整行動 / 空気環境 / 実測 / 熱環境 |
Research Abstract |
本年度は、新たに開発された窓開巾計などの計測器を用いて、環境調整行動の一部である窓開放と空調機器の使用状況を、仙台市内の2戸(戸建住宅および集合住宅)を対象に2003年10月〜2004年9月の1年間に渡って計測した。環境調整行動などといった住まい方調査において、これまでは主に日誌への記録が多用されてきており、その方法では客観性が必ずしも保証されず、また長期になると記録者の負担になるという短所があったが、計測器の使用による解決を試みたものである。 窓開放状況は、全閉の状態が8〜9割を占め、また開放される時にはその内の8割が半開以上であったので、窓開放状況の特性は「開放時間」に着目した。1日ごとの月平均窓開放時間は、冬季に1h/day未満、夏季に14〜20h/dayという大きな季節変動が見られた。時間ごとの月平均窓開放時間でみると、夏季の日中には30〜40min/hの開放があり、夜間には集合住宅でも同等の開放があったが、戸建住宅では防犯上の問題から非常に短かかった。 暖房機の使用状況は、真冬か初晩冬かにより程度は異なるが、居間において朝食時と夕食から団らん時にかけて使用時間が長くなり、また、寝室では就寝時から起床時の間の使用が見られた。 窓開放時間が長くなるとCO_2濃度は減少する傾向があるが、開放型ストーブを使用していない場合でも、居住者の滞在状況によってはばらつきが大きくなることがあった。同様に窓開放時間と内外温度差も負の関係が見られ、例えば20min/h以上で内外温度差は4℃未満であった。また暖房期(12〜3月)においては、窓開放時間に関わらず、暖房の使用状況により、内外温度差が大きく変化していた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)