障害者ユーザのコンピュータ操作評価尺度(日本版)の作成

• Project/Area Number: 15700519
• Research Category: Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Field: Educational technology
• Research Institution: Tokyo Gakugei University
• Principal Investigator: 小林 巌 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 助教授 (90305300)
• Project Period (FY): 2003 – 2005
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2005)
• Budget Amount: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000); Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000); Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000); Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
• Keywords: 障害者 / 支援技術 / ユーザインタフェース / ユーザビリティ / コンピュータ / インタフェース / 評価尺度 / 視覚障害 / ロービジョン / 肢体不自由

Research Abstract

本年度は研究の最終年度にあたり、主に評価尺度の検証と改善を中心として研究を遂行した。具体的な内容は大きく以下の3点である。
1.評価尺度の再検討および改善
平成15〜16年度に行った検討をもとに、日本語OSの環境下におけるコンピュータの操作評価尺度の課題を整理し、改善を行った。特に改善された内容は、利用対象の児童生徒に入力課題を確認しやすくするための呈示の工夫である。本年度の評価尺度の活用に関する検討において、改善された尺度を用いることができた。
2.評価尺度の活用に関する検討
改良した評価尺度の利用を行い、更に尺度の検証を進めて行くための検討を行った。対象は平成16年度と同様に視覚障害および肢体不自由を想定した。前者の視覚障害に関しては、シミュレーション技術を活用して心理学実験を行い、ユーザインタフェース構築における尺度の活用と効果に関して詳細な分析を実施することができた。一方、肢体不自由に関しては、平成16年度に課題として残されていたケースに関する詳細な分析を実施することができた。
3.障害者ユーザのコンピュータ操作に関する発展的検討
より幅広いユーザに関する検討を深めるための発展的検討では、平成16年度に引き続き、障害者ユーザの中でも今までにあまりコンピュータ利用について検討されてこなかった重症心身障害児・者を対象として、彼らのユーザインタフェース評価について視覚の観点から検討を行った。また本年度は肢体不自由教育におけるコンピュータの活用についても検討することができた。

Research Products

• [Journal Article] 肢体不自由養護学校におけるアシスティブ・テクノロジーの普及状況に関する調査 (2006)
  • Author(s): 金森克浩, 小林巌
  • Journal Title: 日本教育工学会論文誌 29・Suppl. Pages: 9-12
  • NAID: 110004705033
• [Journal Article] 訪問教育の充実を指向した携帯型テレビ電話を用いた遠隔教育システムの活用に関する研究 (2006)
  • Author(s): 金森克浩, 小林巌
  • Journal Title: 日本教育工学会論文誌 29・3 Pages: 379-386
• [Journal Article] Does a reading-acuity chart show an adequate font size for low-vision users' keyboard tasks? (2005)
  • Author(s): Kobayashi, I.
  • Journal Title: Proceedings of the Accessible Design in the Digital World 2005 Conference (CD-ROM版のみ)
• [Journal Article] 障害児・者の教育におけるコンピュータ操作評価尺度の活用 (2005)
  • Author(s): 小林巌
  • Journal Title: 日本教育工学会第21回全国大会講演論文集 Pages: 687-688
• [Journal Article] Visual acuity and behavior in people with severe motor and intellectual disabilities (2005)
  • Author(s): Kobayashi, I., et al.
  • Journal Title: International Congress Series : Vision 2005 1282 Pages: 869-872
• [Journal Article] Educational effects of e-learning using mobile videophone for students with physical impairments (2005)
  • Author(s): Kobayashi, I., Kanamori, K.
  • Journal Title: Recent Research Developments in Learning Technologies (2005) Pages: 100-103
• [Journal Article] 障害者ユーザにおける日本語入力の操作評価尺度に関する一考察 (2005)
  • Author(s): 小林巌, 金森克浩
  • Journal Title: インタラクション2005論文集 Pages: 171-172
• [Journal Article] Assessment of visual acuity in people with severe motor and intellectual disabilities (2004)
  • Author(s): Kobayashi, I., et al.
  • Journal Title: Progress in Biochemistry and Biophysics 31(Suppl.) Pages: 111-111
• [Publications] Kobayashi, I: "Assessment tool of computer access task for users with low vision"Adjunct Proceedings of HCI International 2003. 247-248 (2003)
• [Publications] 小林厳, 金森克浩: "障害児教育における遠隔教育の動向"東京学芸大学特殊教育研究施設研究報告. 3. 49-56 (2004)