学習動機の相違に対応したマルチメディア・ナビゲーションに関する実験的研究
Project/Area Number |
15700525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Tokoha Gakuen University |
Principal Investigator |
吉田 広毅 常葉学園大学, 教育学部, 講師 (40350897)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | マルチメディア / ナビゲーション / 学習動機 / 達成目志向性 / 遂行目標志向性 / 学習目標志向性 / 認知的方略 / ハイパーメディア / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究では、マルチメディアによる学習において、ナビゲーションが遂行目標志向性に立つ学習者の学習を援助するものと予測し、以下の仮説を立てて、その仮説を検証した。 仮説:マルチメディアによる学習において、遂行目標を志向する学習者は、ナビゲーションを与えられることで「知識の拡大」が促進される。 仮説の検証は、t検定(片側)により行なった。結果、本研究の仮説は支持された(仮説:t(39)=6.69,p<.01)。仮説が支持されたことで、マルチメディアによる学習において、遂行目標に立つ学習者に対して、ナビゲーションを与えることで「知識の拡大」が促進されることが示唆された。すなわち、ナビゲーションは遂行目標に立つ学習者の自己効力感を高めることで、学習者が知識を獲得する手助けとなることが示された。このことにより、マルチメディアによる学習において、遂行目標に立つ学習者がより多くの知識を獲得し、学習を効果的に進めるためには、ある種のナビゲーションが必要であることが明らかになった。 今後の課題として、マルチメディアによる学習への関わりが指摘されている、認知スタイルや自己効力感など、他の学習者の個人要因と本研究で得られた知見とを組み合わせ、知識構造の変容に及ぼす効果を検討することがあげられる。そうすることにより、どのような学習者に対して、どのようなナビゲーションを与えることで、どのような効果が起こるというマルチメディア・ナビゲーションの影響に関するメカニズムより明確になると思われる。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)