リサイクルにおける環境情報の開示行動に関する経済分析
Project/Area Number |
15710022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental impact assessment/Environmental policy
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
石田 葉月 国立大学法人福島大学, 共生システム理工学類, 助教授 (20302309)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | リサイクル / 環境効率 / 環境情報 / 持続可能性 / 持続可能な発展 |
Research Abstract |
本研究は、リサイクル活動における環境情報の意義について検討することを目的として出発し、以下のような成果が得られた。 前年度から引き続き、環境報告書やヒアリングにより、企業の環境パフォーマンスに関する情報の収集を進め、リサイクルをはじめとする企業の具体的な環境活動や、LCAといった環境情報作成のプロセスについての整理を通じ、集約された環境情報としての「環境効率」を、本研究の焦点となるキーワードに据えた。そのうえで、環境情報としての環境効率の機能等を分析するための準備として、環境効率に関連する文献のサーベイを行った。 さらに、企業が環境効率を高めるようなインセンティブの構造をモデル化し、環境効率に基づいた環境パフォーマンスについての情報開示行動そのものが、大量生産・大量消費・大量リサイクル社会に対する「免罪符」としての役割を果たしているのではないか、という問題の検討に主力を注いだ。環境効率および環境負荷についてのミクロ的およびマクロ的データの収集を通じ、環境効率の向上がかえって経済活動の拡大をもたらし、結果として環境負荷低減効果が薄れるという「リバウンド効果」が無視できないことを明らかにし、さらに、環境効率の福祉的な意味についての検討にも着手し、環境効率の向上を基軸とした経済システムの持続可能性に関する批判的な研究結果を、International Society for Ecological Economics,8th Biennial Scientific Conferenceおよび、環境共生学会において発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)