Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
1)まち歩きの実施による地域情報の収集・整理 地域の防災上の安全・危険性を把握するために,京都市を中心として市民と共にまち歩きを実施した.まち歩きとは,実際に地域を見て歩き,防災上有用な地域情報を収集し,市民と自治体が協力して,住宅地図上に整理していく作業である.その後,民間と大学の協力の下に,GIS(地理情報システム)に関する基礎知識や支援ツールの使用方法について市民ユーザーに指導する必要があるため,支援ツール活用マニュアルを別途作成した.本研究で得られた防災マップは,従来の行政主導型のハザードマップとは異なり,市民が自分たちの住む地域の情報を,自分たちの参加活動によって,防災への当事者意識の向上につながっていくことが期待できる. 2)津波防災マップ作成支援ツールの構築と社会への還元 これまでの成果である津波防災マップ作成支援ツールと一連のプロセスを,全国のモデル地域の学校に導入し,損害保険協会の全面的な協力を得ながら,児童生徒と教員,市民,NPOによる津波防災マップ作成を実施した.具体的には,支援ツールの利用方法の説明,支援ツール利用による地域のハザード情報の把握とそれに基づくシナリオプランニング,地域の防災力向上のための課題抽出と対策立案をワークショップ形式で行った.この成果は,2005年1月の国連世界防災会議において活用され,今後も持続的な防災教育のために地域に導入していく予定である.
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