キノコ由来の超生物活性物質に関する生物有機化学的研究
Project/Area Number |
15710159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
北 将樹 名古屋大学, 物質科学国際研究センター, 助手 (30335012)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | キノコ類 / 生物活性物質 / 脂肪蓄積阻害活性 / カワラタケ / テルナチン / 単離・構造決定 / 単離と構造決定 |
Research Abstract |
キノコ由来の生物活性物質は数多く知られ、生命科学分野で重要な試薬、化学療法剤として高い有用性が認められているものもある。しかし、キノコ類には未同定の種やその生理活性が判っていない種が依然多く存在し、食中毒など社会的問題は解決されていない。本研究では、白色脂肪細胞に対する脂肪蓄積阻害活性試験など各種生物活性試験を指標にキノコ類由来の有用生物活性物質を単離し、それらの機能を解明することを目指した。 約30種のキノコ類の含水エタノール抽出物を水/酢酸エチルで分配し、上述の脂肪蓄積阻害活性、および抗菌活性、マウス急性毒性などの活性試験を用いたスクリーニングを行った。その結果、サルノコシカケ科の一種、カワラタケの脂溶性画分に強力な脂肪蓄積阻害活性が確認された。本試験法を指標に各種カラムクロマトグラフィーによる分離を行い、環状ヘプタペプチドであるテルナチンを単離した。テルナチンは極めて低濃度で脂肪蓄積を阻害し、一方で細胞毒性は低かったことから、新規脂肪蓄積阻害剤として有望である。各種二次元NMRスペクトル、および酸加水分解反応物の分析により、本化合物の構成アミノ酸を決定した。今回単離したテルナチンと平面構造が同じ化合物が過去に報告されているが、比旋光度が正負逆であり、両者は構成アミノ酸の立体化学が異なっていると考えられた。 そこで、本化合物の立体化学の確認と量的供給を目的として、化学合成を行った。まず非天然アミノ酸であるβ-ヒドロキシ-D-ロイシンのFmoc誘導体を合成し、ついで固相自動合成機を用いてヘプタペプチドを得た。さらにマクロラクタム化反応により環状ペプチドへ誘導した。現在、保護基の除去と精製を進めている。得られた合成品について、詳細な立体化学の解析および生物活性試験を検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)