複数の外国語発話におけるポーズの生成機構と評価に関する研究
Project/Area Number |
15720094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Linguistics
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Research Institution | Kobe University (2004-2005) Health Sciences University of Hokkaido (2003) |
Principal Investigator |
林 良子 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (20347785)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ポーズ / 非流暢性 / 外国語 / 調音 / 流暢性 / 音声データベース / 発育記号 / 英語音声 / ドイツ語音声 |
Research Abstract |
本年度は、主に日本語、ドイツ語の学習者音声におけるポーズが非流暢性の原因となっている場合について、音声データの収集、音響分析および研究の総括を行なった。 先ず、昨年度の研究結果において見られたドイツ語の言いよどみのパターンのうち、学習者にとって発音が困難な母音(例えばドイツ語のウムラウトなど)や音連続の前に観察される言いよどみについてさらに検討した。昨年度作成したドイツ語学習者読み上げ文音声データベースを用い、言いよどみのパターンと流暢性評価の関連について検討したところ、母語話者による流調性評価は、話速(および調音速度)と相関関係があり、話速が3.5シラブル/秒以上でなければ母語話者による安定した流暢性評価が得られないことが明らかになった。また、昨年度の結論同様、母語におけるいいよどみのパターン(延伸、途切れ)が自然会話(自己紹介文)において見られることも再確認された。これらの成果は、春季独文学会およびドイツ語情報処理学会にて報告された。 次に、日本人学習者にとって発音が困難な母音と音連続に関しては、調音運動の詳細を探るために、単語発話時の舌や顎の動きについて、2次元MRIムービーを用いて撮像し、観察した。その結果、学習者にとって慣れ親しんでいない母音の発音の直前に非流暢性が生じることが明らかになった。また母語話者による母音の音色に関しても安定した評価力が得られないことが分かった。これらの成果に関しては、韓国独文学会シンポジウムにて報告された。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)