Project/Area Number |
15720146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese history
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
苅米 一志 筑波大, 人文社会科学研究科, 助手 (60334017)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 荘園 / 寺社 / 民衆 / 荘園文書 / 宗教 |
Research Abstract |
1 中世荘園の内部における寺社の構造と民衆の関わりを明らかにするため、いくつかの課題を設定した。具体的なフィールドを設け、その地域に関する中世史料を網羅し、その上で現地調査を行って、考古・民俗資料の収集をはかる。フィールドとして、下野国那須上荘(現・栃木県大田原市、西那須野町、黒羽町)、丹波国船井荘(現・京都府園部町)、筑後国瀬高下荘(現・福岡県瀬高町、三橋町、大和町)を調査地とし、その他、都市領主との関連を探るため、相模国鎌倉(現・神奈川県鎌倉市)においても調査を行った。 2 調査は4〜5日間を単位とし、次のような手順で遂行した.(1)役場の税務課・都市計画課において、対象となる地域の地籍図・地字図を閲覧・複写する。(2)文書史料から抽出した地名との照合を行う。(3)前記の作業から、荘園の領域および内部の名田などの位置関係を把握する。(4)寺社の所在を確認し、現存する場合は地形や建造物などを撮影・図示する。(5)寺社文書・縁起、石造物、口頭伝承の有無について聞き取りを行う。 3 以上の作業に基づき、フィールド・ノートをまとめ、寺社の存在形態を立体的に肉付けする。寺社ごとの情報をまとめ、新たな地図を作成した上で、論文作成の基礎資料とする。購入分の図書によって情報を再点検し、それを著書および論文として結実させた。論文は特に上記の下野国那須上荘、筑後国瀬高下荘に関するものである。この他、関連する分野の著作について宗教史の視点から批判的検討を行い、書評として公表している。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)