近代南アジアとアジア諸地域間における工業技術・商品知識の還流とその媒介商人
Project/Area Number |
15720163
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
大石 高志 神戸市外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70347516)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 南アジア / インド / 商人 / 広域ネットワーク / 工業所有権 / ナショナリズム / 商標 / マッチ / 商人層・資本家 / 環インド洋地域 / ネットワーク / 特許 / ムスリム / イスラーム / 商人層・資本家層 / ムスリム(イスラーム) |
Research Abstract |
3年度目となる本年度は、本研究のまとめ的な作業を目標としつつ、以下のような研究の執行と研究成果の発表を、国内外で行った。 1.インドおよびスリランカに出張し、在ムンバイのマハラーシュトラ州政府文書館などの文書館や、旧植民地期からの代表的な外資(スウェーデン)系マッチ製造会社であるWIMCOの企業資料部を訪問し、所蔵資料のなかから、本研究に関わる史料群の調査と参照を行った。また、昨年度に引き続き、英国に所在する英領インド工業業所有権関係の歴史文書を取り寄せ、分析した。 2.日本におけるインド商人関係の研究の促進に関わった。特に、日本学術振興会委託研究「帝国とネットワーク」(代表本部:京都大学人文科学研究所籠谷直人助教授)が主催する国際ワークショップの実務的な運営を依頼され、招聘研究者の選定や議題の立ち上げ、ワークショップ本体の議事進行などを執り行った。 3.海外(具体的にはインド)で開催された国際ワークショップに参加し、本研究の成果の一部を報告した。とくに、昨今のインドの経済成長に伴う社会・経済階層の変化を長期的な歴史的視点で見直す意図を有した「近現代南アジアにおける消費」と題するワークショップでは、マッチに焦点を当てた報告を行った。 4.近代の工業所有権の歴史なかでも、とくに、商標と商権との相互関係、そして、そこに関わりを見せたナショナリズムや国家、国籍という政治事象を重視し、上述以外の機会でも「文化表象と政治」に関する東京での国際会議や華僑華人学会年次大会などで研究報告を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)