近現代日本における「戦争」の歴史社会学的研究:戦争体験論および戦時動員論の再構築
Project/Area Number |
15730254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
野上 元 日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (50350187)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 戦争体験 / 戦争の記憶 / 戦後意識 / 戦争とメディア / 戦時動員 / 歴史社会学 / 戦後思想 / 戦争文学 / 集合的記憶 / 文化研究 / 歴史社会学とその方法 / 原爆文学 |
Research Abstract |
アジア太平洋戦争終結後60年という画期において、聞き取り調査や言説分析、および理論的な考察を組み合わせながら、歴史社会学的な研究対象としての「戦争」を、「戦争体験」論および「戦時動員」論、そして「戦争の記憶」論、「戦争とメディア」論といった視角から再考し、「戦争」「戦後意識」に関する現代的な問題意識と接続させることを目指した。 本研究課題にとって最終年度である本年度は、研究実績の総括が求められる年度となった。聞き取り調査による分析と文献資料の分析とを組み合わせ、これまでの「戦争体験」研究の総括である『戦争体験の社会学--「兵士」という文体』(弘文堂、単著)を公刊したほか、『戦後思想の名著50』(平凡社、共著)では「きけわだつみのこえ」を取り上げて、その戦後意識との関連について論じ、『講座アジア太平洋戦争第2巻 戦争の政治学』(岩波書店、共著)では、戦争の記憶の意味論的構造を規定した「東京裁判」をめぐる戦後意識史を論じた。社会学や思想史の若手研究者を集めて、1960年代70年代の日本の文化政治に注目する『カルチュラル・ポリティクス1960/70』(せりか書房、共編著)を企画・編集・執筆したほか、『浮遊する「記憶」』(青弓社、共著)では、これまで行ってきた「戦争体験」の聞き取り調査をめぐる諸問題を市民向けに展開した。 これらは全て、歴史社会学における方法的提案を伴うものであり、「戦争体験」の聞き取り調査および文献資料の収集と分析を継続してゆくことで、研究期間終了後も引き続き一層の成果が期待できるものと思われる。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)
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[Book] 浮遊する「記憶」2005
Author(s)
矢野敬一, 木下直之, 野上元, 福田珠己, 阿部安成
Total Pages
208
Publisher
青弓社
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