保育における臨床心理学的支援の効果に関する基礎研究
Project/Area Number |
15730409
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Izumi Junior College (2004-2005) Tokyo Seitoku College (2003) |
Principal Investigator |
矢野 由佳子 和泉短期大学, 児童福祉学科, 専任講師 (60323862)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 保育研修 / 気になる子ども / 観察調査 / 保育研修会 |
Research Abstract |
平成12年度より実施している保育研修、およびフィードバックの材料として実施しているアンケート調査を通し、事例をより詳しく検討したいという参加者のニーズから、観察者(研究代表者)が園を訪問して対象児を観察し、担任保育士との話し合いを行う試みを平成15年度より開始した(矢野・青木,2004)。研修会を通じて依頼のあった4園を夏(8〜9月)と春(2〜3月)に訪問し、観察とインタビューを行った。アンケートへ回答された子どもを対象とし、集合場面、自由遊び場面での行動を中心に観察を行い、ビデオと筆記により記録した。観察後、担任保育士とカンファレンスを行い、具体的なエピソードやこれまでの変化、保育での関わりで配慮していることなどを尋ねた。 平成15年度の観察では、次の2点が考察された(矢野・青木,2004)。(1)観察を依頼された事例について、家庭環境に関して気になっている傾向が共通していたことから、家庭への介入に迷っている事例に対して第三者の視点が求められる傾向がある。(2)子どもの表情や対人関係のとり方などがアンケートに反映され、保育士が子どもの些細な成長に敏感であろうとする姿勢が共有された。 平成16年度の観察では、次の2点が考察された(矢野・青木,2005)。(1)2年間を経て、子ども達の発達と共に、周囲の成長と対象児の様子のギャップが大きくなり、クラス全体の運営などにおいて保育士が苦慮していることがうかがわれた。(2)観察時に録画するビデオは、保育者の主観的な体験を客観的に整理する媒体として有用である一方で、保育者自身の保育力や保育観が話題として引き出されることも多く、保育者の潜在的な感情に訴えることを考慮する必要性が推察された。 平成17年度の観察では、次の2点が考察された(矢野・青木,2006.印刷中)(1)昨年度卒園を迎えた事例が多かったことから、年少組のケースを依頼される点が共通しており、数年間をかけて1つの事例について追う姿勢が、訪問観察に求められていること。(2)夏と春の観察の間に、巡回相談など他機関にも働きかけている点が共通しており、専門機関への照会が積極的に行われる態勢へと変化しつつあることが推察された。 なお、17年度で研究を終了し、今後の課題として、保育において難しさを感じたときの保育者の情緒や、必要とされる援助について更なる考察を深める必要性が考えられた。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)