天体高温プラズマ活動現象の、磁気エネルギー蓄積過程と解放過程との研究
Project/Area Number |
15740125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 央明 東京大学, 理学系研究科, 助教授 (00311184)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 太陽 / 天体プラズマ / コロナ / 磁気リコネクション / X線 / 天体高温プラズマ |
Research Abstract |
コロナ加熱を説明する過程としてコロナAlfven波を熱拡散する可能性が議論されている。2006年夏打ち上げ予定のSOLAR-B衛星においても、これは最重要課題のひとつと位置付けられる。著者らによる過去の研究では、そのエネルギー源となるAlfven波の発生機構を探るために、2.5次元磁気流体シミュレーションをおこない、発生したAlfven波の振幅・エネルギー・周期を調べてそのコロナ加熱への貢献度を定量的に評価した。浮上磁場とコロナ磁場とのコロナ中でのリコネクションによる発生では、振幅は10%程度、磁気エネルギーの10%が波動に転換されるという結果をえた。この結果をふまえたうえでSOLAR-B衛星での観測計画の具体化をめざし、本年度の研究では波動観測についての可能性を探った。活動領域でみられるフレアやマイクロフレアにともなって発生するであろう波動を想定して、3次元磁気流体シミュレーションを行い、そこから発生するライン放射について仮想的に「観測」をしてどういうふうに見えるか、について調べた。ラインプロファイルの時間変化を適切に観測することで、フレアやマイクロフレアから発生するファストモード磁気音波やAlfven波の波群のエネルギーや、コロナ磁場についての情報が得られることを示した。 これ以外に、太陽コロナ中での浮上磁場とコロナ磁場とのリコネクションの研究(磯部・宮腰・能登谷氏らとの共同研究)、磁場エネルギー蓄積の観測的研究(山本・草野氏らとの共同研究)、相対論的磁気リコネクション(渡邊氏との共同研究)、太陽フレア非熱硬X線放射の研究(簑島・三谷氏らとの共同研究)、惑星磁気圏と太陽風との相互作用(垰氏らとの共同研究)、マグネターからの巨大バースト現象の研究(寺澤氏らとの共同研究)などをおこなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)