太陽ニュートリノ検出器開発のためのニュートリノ反応断面積の測定
Project/Area Number |
15740136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川畑 貴裕 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80359645)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 太陽ニュートリノ問題 / ニュートリノ振動 / 重陽子非弾性散乱 / M1励起 / Ml励起 |
Research Abstract |
本研究では^<11>Bの太陽ニュートリノ検出物質としての重要性に鑑み、超前方角度における重陽子非弾性散乱の手法を用いて^<11>Bの核構造の研究を行い、ニュートリノと^<11>Bの反応断面積を高精度で決定することを目的としている。低エネルギーの太陽ニュートリノによって引き起こされる反応の断面積を決定するためには、運動量移行の小さな領域での励起強度を測定する必要がある。 本年度は平成15年度に取得した^<11>Bを標的とした重陽子非弾性散乱のデータに対して詳細な解析を行い、多重極展開法を用いてアイソスカラー型励起強度を決定した。また、^3Heビームによる荷電交換反応のデータに対しても同様の解析を行い、アイソベクトル型M1励起強度を決定した。今回の測定および解析の妥当性を確認するために、本研究において決定したアイソスカラー型およびアイソベクトル型励起強度を用いて、アイソスカラー型とアイソベクトル型をともに励起する陽子非弾性散乱の断面積を計算したところ、過去に我々が測定した陽子非弾性散乱の実験データとよく一致する結果を得た。 本研究の結果、理論モデルに頼ることなくニュートリノ反応断面積を決定することが可能となった。この成果は平成16年10月にイタリアでおこなわれた国際会議SPIN2004,平成17年3月に東京で行われた国際会議CDN05において口頭発表するとともに、Phys.Atom.NucleiおよびPhys.Rev.C誌上において発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)