Project/Area Number |
15740157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
佐々木 伸 首都大学東京, 都市教養学部, 助手 (80262260)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 銀河団 / 高温プラズマ / 銀河間ガス / 宇宙論 / 活動銀河核 / X線観測 / 宇宙物理 |
Research Abstract |
銀河団は、ダークマター、銀河、高温プラズマからなる天体で、重力的に束縛されている天体としては宇宙で最も大きい天体である。そのため、それ自身が興味深い研究対象になるとともに、銀河団を道具とした宇宙論的な研究も多く行われている。そのためには、銀河団の性質を良く理解することが重要であるが、最近の観測結果は銀河団の温度とX線光度などの関係が、簡単なモデルからはずれていることを明らかにした。最近の観測結果を説明するために、銀河団中にある活動銀河核や銀河が高温プラズマに与える影響を考察した。さらに、今年度は今までの成果を用いて、銀河団を道具として宇宙論パラメーターを評価する研究を行った。この結果は印刷中である(Shimizu, Kitayama, Sasaki and Suto,2006,PASJ in press)。また、銀河団の周囲には平均よりは密度が濃いものの、銀河団中の高温プラズマに比べると密度が低く、温度が低い"暖かい"ガスが存在することが数値シミュレーションにより示唆され、また、最近の観測結果もその存在を確認、性質を明らかにしつつある。これらのガスの性質を理解することは銀河団を理解する上でも重要である。そこで、これらの"暖かい"ガスが背後にある光源のスペクトル中に作る吸収線を用いて、その性質をどのようにして導き出すのかを考察した。この結果は現在、論文にまとめられ投稿中である(Kawahara, Yoshikawa, Sasaki et al. PASJ submitted)。また、"暖かい"ガスの電離状態について従来行われていた電離平衡の仮定をやめ、電離状態の時間発展を計算し、その電離平衡からのずれを考察し、将来行われるであろう輝線や吸収線を用いた観測結果からどのような物理情報が得られるのか、そのためにはどのような方法を用いたらよいのか考察した。この結果は、論文にまとめられ、投稿中である(Yoshikawa and Sasaki PASJ submitted)。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)