Project/Area Number |
15750131
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental chemistry
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
荷方 稔之 宇都宮大学, 工学部, 助手 (30272222)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 走化性 / 内分泌攪乱化学物質 / 環境ホルモン / ビスフェノールA / p-ニトロトルエン / p-tert-ブチルフェノール / 細菌 |
Research Abstract |
本研究は、運動性細菌の有する走化性に基づく化学物質認識能力を応用した内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)検出システムの構築を目指している。昨年度までに環境ホルモンに疑いのあるビスフェノールA(BPA)、p-ニトロトルエン(PNT)、p-tert-ブチルフェノール(PBP)に対して走性を示す細菌(PNT1株)を分離し、その走化性プロファイルを作成することに成功している。そこで本年度は、新たに走化性応答を示す事が明らかとなったクレゾールを走化性プロファイルに追加し、さらにPNT1株の有する走化性センサー遺伝子の単離に関する基礎的知見を得たので報告する。 1)走化性センサーの適応状態を利用して、ある誘引物質で適応させたPNT1株における別の誘引物質に対する走化性を測定することにより、両物質が同一の走化性センサーで感知されるかどうかを推定した。その結果PNT1株のp-クレゾールは、BPA、PNT、PBPを感知する全てのセンサーとも異なるセンサーで感知され、逆にニトロベンゼンはBPA、PNT、PBPを感知するいずれのセンサーとも相互作用していることが推察された。 2)PNT1株の走化性センサー遺伝子の単離を行うために、塩基配列が既知の緑膿菌由来走化性センサー遺伝子をPCRにより増幅・合成し、それをプローブとしてPNT1株の染色体DNAに対するサザンハイブリダイゼーションを行った。その結果緑膿菌由来走化性センサー遺伝子と相同性を示すDNA断片が約20検出された。 今後はこれらのDNA断片の単離、遺伝子破壊株の構築、更にはPNT1株との走化性プロファイルの比較を行い、内分泌攪乱化学物質検出システムの創成に関わる基礎的知見を蓄積する。 なお以上の成果については1件の学会発表(荷方ら,日本生物工学会,2005年11月,つくば国際会議場)を行った。
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