Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
交通シミュレーションを用いた評価に基づき,都市高速道路の交通管制技術の高度化の方向性を規定することを目的として研究した成果について整理した.ITS技術の利用可能性と交通管制技術の高度化に関する課題を整理し,「評価方法」,「交通制御」,「交通情報提供」について,具体的な高度化技術を提案しており,得られた主な成果は以下のとおりである. 1)交通管制技術の高度化に関する評価方法・計算技術として,交通行動変化を考慮した広域ネットワーク交通シミュレーションが構築されている.これより,交通行動変化を考慮した広域ネットワーク交通シミュレーションの構築により,任意の地点での利用者の自律的な交通行動変化を意図した交通管理の評価が可能となった. 2)「交通制御」の高度化においては,既存の制御手法の知見をもとに,多様で複雑な状況を効率的に処理でき,理解しやすい形式で記述される制御方式を用いることで交通処理能力の有効利用が図られることが示されている. 3)「交通調整」の高度化においては,都市高速道路における乗り継ぎ制の交通調整効果に関して,利用者の自律的な行動変化の促進により,都市高速道路だけでなく一般道路も含めた都市道路網全体の交通状況を改善できることが示されている。 4)「交通情報提供」の高度化においては,個別車両への基本的な情報提供パターンの組み合せについて検討され,利用者ニーズに応じた多様な情報提供方法の有用性の一端が示されており,今後の研究の進展により情報提供方法としての確立が期待される.
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