Project/Area Number |
15760441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
萩島 理 九州大学, 大学院総合理工学研究院, 助教授 (60294980)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 壁面緑化 / ヒートアイランド現象 / パッシブクーリング / 環境共生建築 / 蒸発効率 / 工法開発 / 軽量緑化パネル / コケ / ヒートアイランド / 長期屋外観測 / 熱収支 / 蒸発特性 / 軽量緑化パネルの開発 / 長期屋外曝露 / 基盤材料 |
Research Abstract |
平成17年度は下記の2点についての検討を行った。 第一は、コケ植物を用いた壁面用の軽量緑化システムを傾斜した折半屋根に施工した場合の各部温度及び気象条件について実測を行った。尚、比較のため緑化パネルを施工していない折半屋根(以下、緑化無し屋根)を並べて設置し、同じく各部温度の測定を行う。また、気象要素として、日射量、雨量、風速の測定を行っている。測定期間は2005年7月27日から9月30日で、データロガーの不調や台風による測定中断期間を除くと計34日間のデータを得た。また、このシステムは実測終了後も継続して屋外に設置し、コケの生育状況や美観についての確認を行っている。実測の結果、屋根裏面温度(実際の建物ならば、屋根の室内側表面温度に相当する)はコケパネルによる日射遮蔽効果により、日中は大きく低減する事が確認された。また、散水により含水率が高められたコケパネルの表面温度は日中も気温とほぼ同じ値を示すのに対し、コケに蓄えられた水分が蒸発した状態では日中には緑化無しの折半屋根と同程度の高い表面温度を示した。この事から、本測定対象のコケパネルにヒートアイランド現象緩和効果を期待するためには、散水により常に含水率を高く保つ必要があると言えよう。 第二には、平成16,17年度の壁面緑化パネルの蒸発特性に関する実験及び実測結果に基づき、これまで筆者らが開発してきた多層都市キャノピーモデルAUSSSMに、壁面緑化の蒸発サブモデルの組み込みを行った。これにより、建物壁面を緑化した場合の気温低減効果が定量的に見積もり可能となった。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)