植物細胞の細胞質分裂における微小管束化タンパク質TMBP200の機能解析
Project/Area Number |
15770033
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
植物生理・分子
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
安原 裕紀 関西大学, 工学部, 専任講師 (80257906)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | TMBP200 / MOR1 / GEM1 / フラグモプラスト / 細胞分裂 / 細胞質分裂 |
Research Abstract |
TMBP200の全長とGFPの融合タンパク質を誘導発現するBY-2細胞を作出し、さらにこの形質転換株に35Sp::mRFP-βチューブリンcDNAを導入し、微小管も可視化された株を作出した。GFP-TMBP200は、間期の細胞では細胞質全体と、一部の細胞では表層微小管に局在し、分裂期の細胞では、紡錘体とフラグモプラストに局在した。また、GFP-TMBP200の誘導発現により、高頻度で、不均一な大きさの多数の核を持つ細胞が出現した。この多核細胞は、微小管破壊剤処理による有糸分裂阻害でみられるものとよく似ていた。GFP-TMBP200の発現による微小管の脱重合は観察されなかったが、異常な形態の紡錘体が観察されたことから、GFP-TMBP200の誘導発現により微小管の脱重合とは異なる機構で紡錘体の機能が阻害されたと考えられる。この結果は、TMBP200が、有糸分裂において重要な役割を果たすことを示唆するものである。このことを確かめるために、TMBP200に特異的な2本鎖RNAの転写誘導のためコンストラクトを構築し、これをBY-2細胞に導入して、TMBP200の発現抑制を試みたところ、2本鎖RNAの転写誘導時にのみTMBP200の発現が強く抑えられる株を取得することが出来た。これらの株では、TMBP200の発現抑制により高頻度で有糸分裂が阻害された。現在これらの株に35Sp::mRFP-βチューブリンcDNAを導入し、TMBP200の発現抑制により微小管構造がどの様に変化するかを検討している。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)