アジアイネとアフリカイネの種間雑種F_1の花粉不稔機構の解明
Project/Area Number |
15780004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
土井 一行 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (80315134)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | イネ / アフリカイネ / 種分化 / 花粉不稔 / 雑種不稔 / 染色体再構成 / 遺伝子単離 |
Research Abstract |
本研究は、雑種花粉不稔遺伝子S19の単離を行なうことによりアジアイネとアフリカイネ間のF1の花粉不稔の機構を解明しようとするものである。本年度は、(1)S19のゲノムシーケンスを利用した高精度連鎖解析、(2)ゲノムDNAによる相補性検定、(3)S19の候補遺伝子の発現解析を計画した。 (1)ではS19の候補領域のO.glaberrimaの塩基配列を完了した。その結果、O.glaberrimaに特有の約100kbの配列が候補領域に挿入されており、この中にS19は存在すると考えられた。この区間では組換えが起こることはまれであると考えられたため、高精度連鎖解析ではなく、塩基配列データから遺伝子予測を行なった。その結果、23個のO.glaberrima特有の遺伝子が予測された。これらの中には、トランスポゾン様のものやきわめて短いペプチドをコードすると予測されるものの他に、シャペロニン様の遺伝子、AP2ドメインをもつもの、ジンクフィンガー様の転写因子、ジャイレースなどの多様なものが存在した。 (2)(3)を計画したが、(1)に手間取り、十分な解析をおこなうことができなかった。これは、(1)を慎重に進めたためである。しかしながら、塩基配列情報が得られたため、その中に確実にS19の候補遺伝子が含まれるものと考えている。その他に、遺伝子ではなく、染色体再構成自体が不稔の原因となっている可能性もあるため、減数分裂の観察などの検討を行なう必要がある。 本課題の研究期間は終了したが、今後も研究を続け、当初の目的を達成したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)