Project/Area Number |
15780049
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Plant nutrition/Soil science
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 孝 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助手 (50315602)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 根粒菌 / ダイズ / 八郎潟干拓地 / 定量PCR / RAPD / 土壌環境 / 土壌DNA / 遺伝的多様性 / 土地利用形態 |
Research Abstract |
本研究は重粘土水田転換畑において、生物窒素固定を有効利用したダイズ多収技術を構築することを目的とし、土壌環境がダイズ根粒菌の生態に及ぼす影響について検討した。 ●八郎潟干拓地内におけるダイズ根粒菌の遺伝的多様性の解析 八郎潟干拓地内の土壌環境が異なる圃場(水田転換畑・畑地)から、イズ根粒菌を約150株分離した。分離根粒菌のRAPD-fingelprinting、16S-rDNA塩基配列により遺伝的多様性の解析を行った。RAPD4ngelprintingのクラスター解析の結果、分離根粒菌は2つの主要なクラスターに分岐し、水田転換畑と畑地では生存する菌株の系統が異なっていた。従って、土壌環境がダイズ根粒菌の遺伝的生態に大きく影響していることが明らかとなった。16S-rDNA解析による分離根粒菌の同定の結果、水田転換畑ではB.japonicum USDA115、USDA4系統が、畑地ではB.japonicumUSDA123系統の菌株が優先的に生息していることが分かった。分離根粒菌のhupS、hupLの存在を調べた結果、hupSはほとんどの分離根粒菌で存在が確認されたが、畑地に比べて水田転換畑の方がhupL保持菌株が多く見られた。 ●土壌水分条件がダイズ根粒菌の生存性に及ぼす影響 土壌の物理性とくに水分条件とダイズ根粒菌の生存性の関係ついて検討した。土壌環境中に生存するダイズ根粒菌を定量的に解析するために、土壌DNA抽出-定量PCR法による根粒菌数測定法を検討した。土壌DNA抽出-定量PCR法による土壌環境中に生存するダイズ根粒菌の直接計数が可能であり、本法は簡便かつ迅速で、非常に有効な手段であると考えられた。土壌水分条件により根粒菌の生存数に違いが見られ、適切な水分条件では根粒菌の生存率が向上することが分かった。
|