Project/Area Number |
15790082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental pharmacy
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
柳谷 隆宏 独立行政法人理化学研究所, 肥満関連遺伝子研究チーム, 研究員 (40322698)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | カドミウム / マンガン / 耐性細胞 / トランスポーター / 重金属輸送 |
Research Abstract |
平成17年度においては、これまで用いていた実験方法を一部変更して研究計画を進めた。まず、全mRNAを完全長cDNAに合成した後、アガロースゲルで電気泳動してcDNAの分子量ごとに3つの分画を得た。以降の方法については平成16年度までと同様に実験を進めた。その結果、3つの分画のうちの一つにMnの取り込みに関わる遺伝子が含まれていることが分かった。その分画についてさらに細分化して候補遺伝子の絞り込みを行ったが、現時点において、MnおよびCdの輸送に関与する遺伝子の同定できなかった。アフリカツメガエル卵母細胞を用いた実験系は、ある遺伝子が単独で機能する場合、遺伝子クローニングに有効な手段であるが、複数の因子が関与して機能を発揮する場合、候補遺伝子の絞り込みは困難となる。本研究で同定を目指した重金属輸送に関与する因子ももしかしたら、複数の遺伝子が機能発現に関与していたのかもしれない。近年、DMT1が必須金属やCdの腸管吸収に関与していることや、SLC39A8が精巣におけるCd輸送に関与しているという報告がされている。しかしながら、依然として他の臓器や細胞におけるCdやMnの輸送機構については不明である。CdとMnに共通した輸送機構を明らかにすることは、生物学的・栄養学的に重要なだけでなく、Cdの毒性発現機構を理解する上でも有用な情報となる。それゆえに、本研究計画で用いたCd耐性細胞および親株細胞は、必須金属や有害性重金属の輸送機構の研究における有用なツールであることは間違いない。
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