免疫グロブリン性アミロイドーシスの診断、治療のための抗体開発
Project/Area Number |
15790186
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
星井 嘉信 山口大学, 医学部, 講師 (00263773)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2003: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | アミロイドーシス / 免疫グロブリン / 抗体 / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1.平成15年度および平成16年度に検討を行った免疫グロブリンL鎖可変領域抗体(抗VλVI1-19および抗VκI1-19)に関する結果をまとめ、論文報告した。 2.免疫グロブリン性アミロイドーシスの診断、治療のための抗体開発の一環として、今年度免疫グロブリンλ鎖C末端部分近傍に対するウサギポリクローナル抗体(抗λ194-211)を作製した。病理解剖によりえられた全身性アミロイドーシス例Aλ型11例、Aκ型6例の脾臓、Aλ型1例の肝臓のホルマリン固定パラフィン切片を用いて免疫組織化学的検討を行うとともに、Aλ型4例の脾臓あるいは肝臓からのアミロイド水抽出物についてWestern blottingを行った。免疫組織化学に抗λ194-211は11例のAλアミロイドーシス全例に多少なりとも陽性像が見られたが、染色の濃さや染色される範囲は症例によりまちまちであった。Aκ型は全く染まらないか部分的にわずかに染色されるのみであった。Western blottingでは4例いずれもfull lengthのλ鎖に相当する約25〜26kDaのバンドとともに、20kDa以下のバンドが複数みられ、12kDa以下のバンドも存在した。λ鎖定常領域の分子量は約12kDaであるので、12kDa以下のバンドはλ鎖可変領域をほとんどあるいは全く含んでいない、定常領域フラグメントの可能性がある。この研究でAλアミロイドーシス例では多少なりともアミロイド中にλ鎖C末端部分が含まれていることおよびアミロイド沈着物中に定常領域主体のフラグメントを含んでいるAλアミロイドーシス例が存在することが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)