抗原提示細胞としてのT細胞と、T細胞活性化、T細胞恒常性維持との関わり
Project/Area Number |
15790260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
藤猪 英樹 国立感染症研究所, 免疫部, 研究員 (50356250)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | CD8+T cell / B7-1 / B7-2 / 抗原提示細胞 / 7-2 |
Research Abstract |
マウス活性化CD8+T細胞が外来抗原を提示し、ナイーブCD8+T細胞を活性化することが出来るかを検証するために以下の実験を行った。 1)OVA抗原特異的なTCRトランスジェニックマウスのCD8+T細胞をOVAペプチドをパルスした樹状細胞で活性化させ、その活性化CD8+T細胞がOVA抗原特異的なTCRトランスジェニックマウスのナイーブCD8+T細胞を活性化出来るかどうかを確かめる。 昨年度、B6マウスのCD8+T細胞には恒常的にB7-2分子が発現することを確認し、さらにこの細胞を抗TCR抗体および抗CD28抗体でin vitroにおいて刺激することによってB7-2分子の発現が上昇することを確認し、さらにCD8+T細胞が活性化することによってCD8+T細胞自身のMHC class I抗原の発現とあわせると、抗原提示細胞としての要件を満たしていることを明らかにした。この結果をふまえ、抗TCR抗体および抗CD28抗体で活性化したB6マウスの活性化CD8+T細胞にOVAペプチドをパルスし、OT-IマウスのCD8+T細胞と共培養したところ、OVAの濃度が10mMの際にOT-I CD8+T細胞の増殖がみられた。この結果より、活性化CD8+T細胞に抗原提示作用がある可能性が推察されたことから、抗原特異的に活性化されたCD8+T細胞に、同一抗原であるOVAペプチドをパルスすることでナイーブCD8+T細胞を活性化させることが出来るかを検討した。その結果わずかながらナイーブCD8+T細胞を活性化する可能性が確認された。今後この抗原提示能をもつCD8+T細胞が単一集団かどうか、また通常のCD8+T細胞と比較して特徴があるかを検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)