Project/Area Number |
15790272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied pharmacology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
神山 紀子 昭和大学, 薬学部, 助手 (00315102)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | トランスポーター / モノカルボン酸 / 乳酸 / ループ利尿薬 / 糖尿病薬 |
Research Abstract |
平成16年度は、消化管のモデル細胞であるCaco-2細胞および胎盤における発現が既に示されているヒトMCT6の薬物輸送能に関する知見が得られた。 モノカルボン酸トランスポーターファミリーのメンバーであるMCT6(SLC16A5)はmRNAレベルにおける臓器発現解析が示されているのみで、本研究により輸送機能が初めて明らかにされた。 アフリカツメガエル卵母細胞にin vitro合成したhMCT6 cRNAを注入し、18℃で2-3日間培養後、放射標識化合物の取り込み実験を行った。 まず、基質のスクリーニングを行ったところ、[^3H]bumetanideに対し高い輸送活性を有することが示された。更に、[^3H]probenecid、[^3H]prostaglandin F_2αなどを輸送することが示された。一方、hMCT6を介したL-lactic acid、estrone-3-sulfate(ES)、p-aminohippuric acid(PAH)の取り込みは認められなかった。hMCT6を介した[^3H]bumetanideの取り込みは飽和性を示し、Ktは約80μMが得られた。また、取り込みはpH依存性を示し、PAH、ES並びに4種のループ利尿薬、3種のチアジド系利尿薬、probenecid、cimetidineなど薬物によって阻害されたが、L-lactic acidでは阻害が認められなかった。 以上より、MCT6は他のMCT1-MCT4と異なり、乳酸などの短鎖のモノカルボン酸を認識せず、薬物など比較的分子量の大きな化合物を認識すると考えられた。その基質認識性は、薬物トランスポーターとして既に知られているorganic anion transporterやorganic anion transporting polypeptideとも異なることが示された。
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