Project/Area Number |
15790365
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
長田 正久 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00349565)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / 樹状細胞 / 寛容誘導 / AIH |
Research Abstract |
§免疫寛容誘導型DCのAIHモデルヘの治療効果、作用機序の解析 1)分子発現制御・寛容誘導型DCを用いた検討 平成15度に作製した分子制御発現誘導'型DCにS-100蛋白をパルスし、それをAIHモデルに投与した際の肝炎鎮静化の有無、IL-12投与による再燃への同DC投与による抑制効果について検討した。分子制御発現寛容誘導型DCを投与すると、血清ALTの上昇は軽度抑制され、組織学的にも肝内細胞浸潤の抑制がわずかに認められた。一方、IL-12投与による再燃に関しては、分子制御発現寛容誘導型DC投与による血清ALT値の上昇は抑制されず、組織学的にも肝内細胞浸潤の抑制はみられなかった。 分子制御発現寛容誘導型DC投与によるCTL、自己抗体の誘導、調節性細胞発現等の変化を解析したところ、肝炎発症時のCTL誘導は軽度抑制されていたが、自己抗体の誘導には変化が見られず、調節性細胞の発現動態も変化がなかった。またIL-12投与による再燃時に分子制御発現寛容誘導型DC投与した際には、CTL誘導、自己抗体誘導、調節性細胞の発現動態のいずれもが変化なかった。 2)アポトーシス細胞貧食寛容誘導型DC、肝細胞融合寛容誘導型DC細胞の効果 放射線処理によりアポトーシスを誘導した正常肝細胞を貪食させた寛容誘導型DC、肝実質細胞と寛容誘導型DCの融合細胞をAIHモデルに投与、肝炎の鎮静化、IL-12による再燃の抑制効果を検討、CTL、自己抗体の誘導、調節性細胞発現等の変化を解析した。しかしこれらのタイプの寛容誘導型DCはいずれも、肝炎発症およびIL-12投与による再燃を抑制することは出来なかった。 以上より、補助分子を導入した寛容誘導型DC投与により肝炎発症は軽度抑制されるが、一端発症した後の再燃は抑制出来ないことが示された。また細胞レベルで寛容誘導型DCを作製しその効果を検討することは困難と考えられた。
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