Project/Area Number |
15790398
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
青鹿 佳和 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40271324)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | アルドステロン / アンジオテンシンII / outward remodeling / マクロファージ |
Research Abstract |
レニン-アンジオテンシンーアルドステロン系(RAAS)の最下流に位置するアルドステロンが血管に及ぼす作用を、アンジオテンシンπを全身に過剰発現させたトランスジェニックマウス(筑波高血圧マウス、以下THM)を用いて検討した。20週令前後のTHMに4週間の1%食塩水負荷を行うと、血圧に影響なく、大血管(腹部大動脈)には血管径が拡大(outward remodeling)し、内膜肥厚(新生内膜)や中膜肥厚などの変化が出現する。これは高血圧性の血管リモデリングの所見に一致する。このモデルにアルドステロン受容体拮抗薬であるスピロノラクトン(SPRL)を投与すると、この腹部大動脈の変化をほぽ抑制した。SPRL投与にても血圧に変化は認めなかったことから、これからの結果は血圧非依存的であり、RAS系冗進による影響と考えられる。さらにSPRLで抑これからの結果は血圧非依存的であり、RAS系亢進による影響と考えられる。さらにSPRLで抑制されたことは、RASの冗進による血管病変の一部がアルドステロンを介していることを強く示唆する。次にこのアルドステロンの効果が、どのような下流シグナル(分子)を介して発現しているのかを調べるために、遺伝子チップを使用した解析を行った。血管壁そのものから遺伝子を抽出することでは構成成分が単一細胞ではなく、いろいろな修飾を受けることが予測され、また近年、単球-マクロファージが動脈硬化の発症および進展に大きく関与していることが報告されてきており、マクロファージにおける遺伝子プロフィールの変化を調ぺることでアルドステロンの血管障害における主要因子を推定することができると考えた。そこで1%食塩負荷THMおよびそれへのSPRL投与群から各々腹腔マクロファージを採取し、それからRNAを抽出、この遺伝子プロフィールを現在遺伝子チップを利用して解析中である。
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