癌細胞と抗原提示細胞の融合細胞ワクチンによる抗腫瘍効果の検討
Project/Area Number |
15790406
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 拓児 東北大学, 病院, 助手 (80344670)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 融合細胞ワクチン / 樹状細胞 / マクロファージ / 腫瘍免疫 |
Research Abstract |
本研究では、マウスの系で抗原提示細胞と癌細胞との融合細胞を用いた癌免疫療法の抗腫瘍効果について検討した。抗原提示細胞(マウス骨髄由来樹状細胞(DC)および腹腔マクロファージ(Mφ))と癌細胞株(C26)をelectroporation法で細胞融合を行った。その際に、赤と緑の異なる蛍光色素で、あるいは各々の細胞のMHC分子に対する異なる抗体で二種の細胞を標識し、融合効率が約30%であることを確認した。次にin vivoにおける融合細胞による抗腫瘍効果を評価するために、あらかじめ皮下に腫瘍を接種形成したマウスに、3日目と10日目にDCあるいはMφと癌細胞の融合細胞を放射線照射(40Gy)後に2x106個注入したところ、PBS注入コントロール群に比べて有意な腫瘍増大抑制効果がみられ、その効果はDCを用いた系で強かった。また、DCおよびMφのstrainをsyngeneicなものとallogeneicなものの二つの条件で癌細胞と融合細胞を作成しその抗腫瘍効果を検討したところ、いずれの抗原提示細胞においてもallogeneicの系でより強い抗腫瘍効果が得られた。また、各々免疫したマウス脾臓細胞からはCTL活性が誘導された。興味深いことには、syngeneic DCを用いた融合細胞で免疫したマウス脾臓細胞からは、Th1・Th2の両サイトカイン産生が誘導されるのに対して、allogeneic DCを用いた融合細胞の場合はTh2サイトカインの産生は少なく、抗腫瘍効果の期待できるTh1サイトカインのみ誘導されることが示された。以上から、MφやDCを用いた癌細胞との融合細胞は腫瘍免疫療法として有効であり、特にallogeneicの細胞を利用することで、強力な抗腫瘍効果が期待されることが示唆された。次に、更に強い抗腫瘍免疫効果を惹起できるように、サイトカインIL-12遺伝子導入癌細胞とsyngeneicおよびallogeneic DCの融合細胞ワクチンを作成したところ、どちらでも更に強力な腫瘍抑制効果および脾臓細胞のCTL活性誘導を示し、本法におけるサイトカイン遺伝子導入の有用性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)