慢性閉塞性肺疾患の新たな発症機序の解明:肺毛細血管内皮細胞機能障害の関与
Project/Area Number |
15790407
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高畠 典明 山形大学, 医学部, 助手 (80344795)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | COPD / IPF / ^<123>I-MIBGシンチグラム / 肺毛細血管内皮細胞の障害 / 慢性閉塞性肺疾患 / Iodine-123-Metaiodobenzylguanidine / 洗い出し率 / 肺毛細血管内皮機能障害 |
Research Abstract |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び特発性肺線維症(IPF)は、対照的な疾患であるが、今日でもその病態生理に未解明な部分が多く、かつ難治性であり、有効な治療法に乏しい代表的な呼吸器疾患である。申請者らはこれまで、COPD及びIPFの発症メカニズムにおける肺毛細血管内皮細胞の障害の関与を明らかにするために、Iodine-123-Metaiodobenzylguanidine(^<123>I-MIBG)を用いた核医学(シンチグラム)の技術をはじめてこの分野に導入した。^<123>I-MIBGはノルエピネフリンの生体アナログであるが、肺毛細血管内皮細胞にて代謝をうける内因性ノルエピネフリンと生体内にて同様の代謝経路を有することが動物実験にて証明されており(Eur J Nucl Med 1990;16:633-)、申請者らはこれらのデータを基に実際のCOPD患者及びIPF患者における^<123>I-MIBGの肺内動態をガンマカメラにて体外よりリアルタイムに撮像することにより、非侵襲的かつIn Vivoにおける肺毛細血管内皮細胞の障害や機能異常をよりダイナミックに観察することに成功した。また得られたCOPD患者及びIPF患者における^<123>I-MIBG肺シンチグラムのデータと、精密肺機能、血液ガス、CT、各種血清マーカーなどで得られた従来のCOPD及びIPF患者の重症度評価のデータと比較することにより、その臨床上の有用性も証明してきた。以上の研究にてCOPD及びIPFの発症及びその進行における肺毛細血管内皮機能障害の関与を明らかにしてきた。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)