非小細胞肺癌における血管新生と肥満細胞集積:肥満細胞亜型の解析
Project/Area Number |
15790415
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
永田 学 札幌医大, 医学部, 助手 (50359999)
|
Project Period (FY) |
2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | lung cancer / mast cell / angiogenesis / chymase / triptase / prognosis |
Research Abstract |
我々は病期I期の非小細胞肺癌において腺癌が扁平上皮癌よりも肥満細胞の集積が多く、微小血管数とも相関し予後因子となりうることを示した(Imada A et al.Eur Respir J 2000;15:1087-1093)。肥満細胞はトリプターゼ陽性であるが、キマーゼ発現の有無によりMCTCとMCTに分類されるが、従来の抗体ではホルマリン固定標本でのキマーゼの染色が困難であったために解析が困難であった。今回、我々はホルマリン固定標本においてもキマーゼを染色しうるCC1抗体を用いた免疫組織学的検討により、小型肺腺癌66例について癌間質の微小血管数とMCTCとMCTの関係を検討した。微小血管はCD34陽性細胞を指標に同定した。 結果 (1)野口分類C型において微小血管数(p=0.006)と肥満細胞総数(p=0.0002)、MCTC(p=0.0142)、MCT(p=0.008)が有意に増加していた。 (2)微小血管数は、肥満細胞総数(r=0.776、p<0.0001)、MCTC(r=0.0.657、p<0.0001)、MCT(r=0.667、P<0.0001)との間に有意な相関が認められた。 (3)MCTCは、肥満細胞総数(r=0.769、P<0.0001)、MCT(r=0.440、p=0.0002)との間に有意な相関が認められた。 (4)小型腺癌と限局性の細気管支肺胞上皮癌(LBAC)においてMCTCの微小血管数の多い群で予後が不良であった。 以上より、癌間質におけるMCTCの浸潤は、小型肺癌(野口C型、LBAC)の予後因子となりうると考えられた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)