レニン-アンギオテンシン系の直接的な腎尿細管作用の検討:尿濃縮への影響について
Project/Area Number |
15790425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
道又 真理 東北大, 薬学研究科(研究院), 助手 (40333794)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 腎尿再管 / 尿濃縮 / ヘンレループ / Naトランスポーター / 水チャンネル / 抗利尿ホルモン / 慢性腎不全 / 尿崩症 |
Research Abstract |
平成15年度はリチウム製剤による薬剤性尿崩症と抗利尿ホルモン欠損状態を解析することにより、腎尿細管ヘンレループ上行脚のナトリウムトランスポーター(BSC1)の発現の尿濃縮へのかかわりを確実に証明することができた。特に、先天性尿崩症ラットに抗利尿ホルモンの受容体拮抗剤を加えたほぼ完全な抗利尿ホルモン欠損状態を実現して行った実験において、抗利尿ホルモン欠損状態においても、水制限により軽い尿濃縮を誘発すること、さらにこの抗利尿ホルモン非依存性の尿濃縮では水チャンネルの発現に変化はなく、BSC1のみの発現変化によりもたらされることを証明した(Kidney Int64:933-938,2003)。さらに、この研究により水チャンネルの発現は抗利尿ホルモンにより強力に調節されていることが確認されると同時に、BSC1癸現は抗利尿ホルモンによる調節とそれ以外の調節に分けて検討する必要があることが判明した。従って、レニン-アンギオテンシン系の尿濃縮への影響はこの抗利尿ホルモン非依存性のBSC1発現との関連する可能性も明らかとなった。 また、最も頻度の高い尿濃縮障害の原因である慢性腎不全における尿濃縮障害の障害を解析し、BSC1と水チャンネルの発現における抗利尿ホルモン反応性の欠如が原因である可能性を示し、特にBSC1の障害が強いことを明らかにした(Nephron Physiol 93:34-41,2003)。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)