ITを用いた慢性腹膜透析療法における至適処方提案および腹膜機能解析に関する研究
Project/Area Number |
15790431
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
濱田 浩幸 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (80346840)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 腹膜透析療法 / 至適処方 / 腹膜機能解析 |
Research Abstract |
昨年度検討した、1)微視的慢性腹膜透析療法の薬物動力学モデルの設計、2)腹膜機能パラメータの高精度推定法、3)栄養評価パラメータの推定と至適処方提案、4)検査プロトコルの設計を基に、以下の腹膜透析療法のプランニングソフトウェアを開発した。 (1)低浸透圧透析液および中浸透圧透析液を2回ずつ使用する1日4回交換の検査プロトコルに従い収集した腹膜透析液排液を用いて、腹膜機能を評価し、処方シミュレーション可能なソフトウェアを開発した。 (2)腹膜を介する尿毒素の拡散輸送能を評価する無次元のキネティックパラメータ(MTACu/c)を設計し、患者ごとの腹膜有効面積の影響を棄却した溶質透過能評価法を構築した。 (3)腹膜を介する限外濾過機序で除水能に最も影響するCell Pore(アクアポリン)経由の透水能を評価する無次元のキネティックパラメータ(rLpSc)を設計し、患者ごとの腹膜有効面積の影響を棄却した限外濾過能評価法を構築した。 (4)腹膜透析加療期間中、MTACu/cとrLpScの追跡調査を行えば、腹膜透析療法から血液透析療法への移行など治療方策の検討に有効である可能性が示唆された。 (5)腹膜透析と血液透析の併用療法のプランニングソフトウェアの開発を考慮し、併用療法の最適な検査プロトコルを設計した。 開発したソフトウェアを適用して以下の知見が得られた。 (1)尿素、クレアチニンの透析量のクライテリア(Kt/V、CCr)の推奨値は、適切なタンパク摂取量(DPI)と除脂肪体重(LBM)の範囲内で達成するべきである。 (2)維持透析において、体内の中大分子の老廃物蓄積量の増加傾向は好転しにくく、また、総体液量の増加を招く。最適な処方設定のため、中大分子の除去量の評価指標の考案が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)