Project/Area Number |
15790434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
古波蔵 健太郎 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (60359990)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 腎臓 / 酸化ストレス / NADPH oxidase / NOX4 / 動脈硬化 |
Research Abstract |
[目的]ヒト腎臓におけるNAD(P)H oxidase発現と加齢や動脈硬化との関連を検討すること [方法]琉球大学医学部付属病院泌尿器科にて腎臓摘出術が施行された症例14例(男性6例、女性8例,平均年齢64歳)を対象に摘出された腎臓の正常組織だと思われる部位より組織の一部を採取した。得られた組織は、腎皮質、髄質、腎動脈、弓状動脈毎に分けて、各々よりホルマリン固定パラフィン標本と無固定凍結標本の2種類を作成した。酸化ストレスマーカーに対する特異的な抗体とanti NOX4 rabbitポリクローナル抗体を用いて酵素抗体法により正常部位における腎内局在と加齢や高血圧に伴う病的部位における局在を検討した。また当科で腎生検が施行されIgA腎症と診断された症例で病的部位において同様な検討を行った。 [結果]正常部位においては酸化ストレスマーカーは糸球体上皮、メサンジウム細胞、遠位尿細管、血管内皮、血管平滑筋に局在しNOX4の局在も同様な局在を認めた。これらの中で遠位尿細管における発現が最も強く、ラットでの報告とは異なっていた。特に尿細管腔が拡張し変性した遠位尿細管細胞で強く発現がみられ何らかの病態に関与している可能性が示唆された。一方、支配血管の動脈硬化から虚血により萎縮に陥ったと考えられる尿細管では、その発現の亢進は、はっきりしなかった。現在、観察箇所を増やして慎重に検討を進めているほか、NOX4以外のホモローグであるgp91,p22の局在を検討中である。また糸球体内細胞局在を共焦点顕微鏡を用いて検討中である。IgA腎症の組織標本では、増殖性変化の程度、活動性病変、尿細管間質病変に分けて各々における酸化ストレスとNOX4の発現を検討している。
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