新しい神経内分泌因子、ウロコルチンによる副腎皮質と髄質の相互作用の解明
Project/Area Number |
15790481
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
斉藤 隆俊 慈恵医大, 医学部, 助手 (80360147)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ウロコルチン / 副腎皮質細胞 / H295R細胞 / コルチコトロピン放出ホルモン受容体 / 共培養 |
Research Abstract |
我々は新しい神経内分泌因子、ウロコルチンを介した副腎皮質と髄質の相互作崩を明らかにするために下記の実験を行った。 まず牛副腎より単離した副腎皮質細胞を培養し、total RNAを回収した。さらにヒト副腎腺癌のセルラインであるH295R細胞からもtotal RNAを回収し、実験に用いた。既にコルチコトロピン放出ホルモン受容体(CRH-R)の発現が確認できるとのコンセンサスが得られているプライマーを用いて、RT-PCRを施行した。しかしながら様々な条件で検討したが、発現を確認することはできなかった。さらに我々は独自にプライマーを設定し同様な実験を行ったが、発現を確認することはできなかった。一方、同様のtotal RNAを用いて、GAPDHのRT-PCRを施行したところ、発現を確認することができた。また手術検体より回収したヒト下垂体のtotal RNAにおいては、上記のプライマーを用いてRT-PCRを施行したところ、発現を確認することができた。以上の結果より、以前の報告と異なる結果であるが、我々の用いた実験系では副腎におけるCRH-Rの発現は確認できなかった。 現在は培養条件によって蛋白の発現が異なる可能性を考慮し、H295R細胞の血清濃度や細胞密度、培養液等の条件を変化させ、CRH-Rの発現の可能性を探している。培養系に持ち込む際の物理的な刺激の影響を考慮し、副腎を臓器の状態からtotal RNAを回収して同様の検討を行う。 またオートクリン・パラクリンの因子やホルモンの影響を考慮し、副腎髄質細胞との共培養系で、CRH-Rの発現を検討することを考えている。さらにCRH-Rの他のサブタイプの発現の可能性も考慮し、新たなプライマーを設定し、発現を確認する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)