Project/Area Number |
15790482
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
海老澤 高憲 慈恵医大, 医学部, 助手 (10360140)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2004
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 副腎腫瘍 / 細胞増殖 / アポトーシス / 分子生物学 |
Research Abstract |
(背景)我々は、cDNAマクロアレイを用いて、副腎腫瘍におけるヒト癌関連遺伝子の遺伝子発現プロファイルを作製し、コルチゾール産生副腎皮質腺腫(CPA)とACTH非依存性大結節性副腎皮質過形成(AIMAH)における遺伝子の発現パターンを比較、検討した(患者本人の同意を得ている)。その結果、Clusterin, Midkine, NM23が副腎皮質腫瘍の成因に深く関与している可能性が考えられた。 (目的)ClusterinがCPAの発生においてどのような役割を果たしているのか、また、Midkine, NM23がAIMAHの発生においてどのような役割を果たしているのかを解析する。CPAとAIMAHの病理学的特徴を踏まえた上で、比較検討することにより副腎皮質腫瘍の発生メカニズムを解明していく。 (方法)ヒト副腎癌細胞株であるH295R及びマウス副腎皮質腫瘍細胞株であるY1細胞を用いて、細胞増殖能(Cell counting kit-8)、アポトーシス、(DNAラダーフォーメーション、TUNEL染色)、細胞形態に対するClusterin, Midkine, NM23の影響を検討する。 (実験結果)ヒト副腎癌細胞株であるH295Rを用いてMidkineの細晦増殖能に対する影響をCell counting kit-8を用いて検討した。Midkineを培養液中に添加し、5日間インキュベーションすることにより、コントロールと比較し、濃度依存性に細胞増殖能の増加が認められ、再現性もあった。Midkineによる細胞増殖に対するNM23の影響を検討中である。また、NM23cDNAをH295Rにトランスフェクションした結果、インサート(-)のベクターをトランスフェクションした場合と比較し、著明な細胞形態の変化が認められ、この変化の腫瘍形成における意義を検討するにあたり、細胞増殖能、アポトーシスの面から検討中である。
|