新規IL-10ファミリーサイトカインIL-22のリウマチ性疾患における役割
Project/Area Number |
15790507
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
黒岩 卓 群馬大学, 医学部, 助手 (80323343)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | IL-22 / 関節リウマチ / 全身性エリテマトーデス / SLE |
Research Abstract |
(目的、方法) 新規IL-10ファミリーサイトカインであるIL-22が同定されたが、その機能の多くは不明である。申請者らは関節リウマチ(RA)患者の滑膜にIL-22発現が亢進していること、リウマチ患者由来滑膜細胞をIL-22で刺激するとケモカイン(MCP-1)産生が亢進することなどを同定した。さらにRAの動物モデルであるラットアジュバント関節炎や、SLEの動物モデルであるNZB/NBW F1マウスの腎でIL-22発現が亢進していることを確認している。これらのデータはIL-22がRAとループス腎炎において重要な炎症性サイトカインであることを示唆している。本研究ではRAとループス腎炎の動物モデルにおける抗IL-22抗体、rIL-22、またIL-22中和作用を有するIL-22受容体アンタゴニスト(IL-22RA)の効果を検討する。RAのモデルとしてマウスコラーゲン誘発性関節炎、ループス腎炎のモデルとしてNZB/NBW F1マウスを利用する。 (本年までの研究実績) (1)rIL-22、IL-22RA、抗IL-22抗体:マウスrIL-22とIL-22RAを大腸菌発現系により大量産生、さらにrIL-22をウサギに免疫しポリクローナル抗体を作成した。さらにrIL-22の活性をHepG2細胞でのSTAT3リン酸化により、そしてIL-22RAと抗IL-22抗体のIL-22中和能をin vitroで確認した。 (2)マウスコラーゲン誘発性関節炎(CIA):DBA/1マウスに2型コラーゲンを免疫しCIAを作成、炎症関節滑膜にIL-22発現が亢進していることをPCRと免疫組織学的に確認した。抗IL-22抗体を21日目から7日間連日、腹腔内投与を行ったところ関節炎スコアが約30%改善した。しかし同様にrIL-22を投与したが関節炎の程度はコントロール群との間に有意差は認めなかった。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)