cDNAアレイシステムを用いた小児微小変化型ネフローゼ症候群の病態の解明
Project/Area Number |
15790543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
近本 裕子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80307529)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 微小変化型ネフローゼ症候群 / CDNAアレイシステム / Th2サイトカイン / cDNAアレイシステム |
Research Abstract |
微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)では種々のサイトカインの異常が認められ、その異常がMCNSの病態に関与している可能性が示されてきた。しかし、MCNSのサイトカイン異常に関して未だ一定した見解は得られていない。今回、MCNSの病態におけるサイトカインの関与をより明らかにする目的で、5例の小児MCNS患者において初発時と完全寛解時に末梢血単核球(PBMC)を採取し、うち2例においてPBMCのサイトカインmRNA発現に関してcDMアレイシステムを用いて包括的に検討した。そしてその結果をもとに8種類のサイトカインを選択し、5例全仰で初発時と完全寛解時における発現の違いをreal-time PCR法を用いて定量的に比較検討した。 その結果、初発時は完全寛解時に比べてTh1サイトカインであるIFN一γ,IL-2,IL-2R,またTh2サイトカインであるIL-4,IL-10,IL-13のmRNA発現の亢進が確認された。Th1サイトカインとTh2サイトカインはともに発現の亢進が認められたが、Th2サイトカインの方が発現の亢進の程度は大きかった。また、pro-inflammatoryサイトカインのうちIL-8は発現の減弱を、一方、RANESは発現の亢進を認めた。以上より、Th2優位なサイトカイン異常がMCNSの病態に関与している可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)