血中癌細胞及び異常遊離DNA断片検出による微量癌診断法開発と意義についての検討
Project/Area Number |
15790723
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
市川 大輔 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20347446)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 胃癌 / 腫瘍マーカー / 早期診断 / 大腸癌 / 再発マーカー / MS-PCR / RT-PCR |
Research Abstract |
1.予後予測因子としてのRT-PCR法による末梢血遊離癌細胞検出解析の改良 担癌患者末梢血液を用いて、CEA特異的プライマーを用いたRT-PCR法による血中遊離癌細胞の検出を行い、同時に免疫組織学的手法を用いた原発巣におけるsLeX、sLeA発現解析を行った。その解析結果と長期術後経過観察により、これら解析の併用が、大腸癌術後の肝転移再発の有用な予後予測因子となりうることが示唆された。 2.胃癌における各種遺伝子プロモーターのメチレーション解析 胃癌患者術前末梢血清を用いて、MS-PCR法によりp16、E-cadherin及びretinoic acid receptor-β(RAR-β)などの胃癌関連遺伝子のpromoter hypermethylationの検出を試みた。その結果、p16遺伝子で18%、E-cadherinで24%、RAR-βでは24%の各promoter hypermethylationが検出され、計48%の患者において何れかの異常を検出できた。対照として行なった健常者血清の解析では、これら異常は検出されなかった。また、同時に行ったRT-PCR法による血中微量癌細胞の診断法と比較しても、MS-PCR法で、より早期の病期において異常を検出できた。 一方、胃癌根治術後の外来患者においても同様解析を行い、CTなど各種画像診断にて再発が顕著となる以前に同手法で異常を検出できた症例も存在し、MS-PCR法による解析が各種画像診断法と相補的な再発早期診断手法として有用である可能性が示唆された。 以上より、各種画像診断や従来の血清腫瘍マーカーに加えて、末梢血を用いたRT-PCR法やMS-PCR法で、癌存在診断ができる可能性が示唆され、互いに相補的な解析として、術後フォローや治療評価判定等に応用できる可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)