Project/Area Number |
15790729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藤澤 稔 順天堂大学, 医学部, 助手 (90260893)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2003: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 感染症 / 細菌 / 抗生物質 / 活性酸素放出能 / 化学発光 / 術後感染症 / 消火器外科 / 感染対策 / 全血化学発光 / 白血球活性酸素放出能 / 術後早期感染症 |
Research Abstract |
担癌患者、肝硬変、糖尿病等の患者の全血化学発光を測定、さらに開腹手術患者の術前、術後の血液を採取して全血化学発光を測定し、その推移が手術侵襲や術後感染症の発症の有無に影響を与えるか否か検討した。これらの患者に術前後を通じて化学発光を測定した場合、その推移と術後感染の有無に関連を認め、感染の早期発見とその治療・予後に有用であることが判明した。実践となる臨床の場で、全血発光測定群とコントロール群を比較すると、前者で術後感染症の早期発見が高率に可能であった。これにより、感染発症阻止薬から感染治療薬への変更がスムーズに行われ、治療費の減少に貢献したと考えられた。現有設備として当院細菌学教室に設置してある超高感度撮影カメラ(ARGUS 50:浜松ホトニクス社)と教室内機材、試薬を使用して化学発光を測定した。感染発症群においては、術当日から第3病日までpeak CLが非発症群と比較して有意に高値を示し、白血球数やCRP値よりも早期に術後感染症を予測しうることが判明した。 この結果を実際の臨床の場において応用した。peak CL高値群で感染発症を強く疑う症例に対しては、各種検査・培養を提出するとともに予防的抗菌剤から治療的抗菌剤に変更したところ、術後感染症の治療期間・入院期間が短縮したため医療費の削減に貢献した。すなわち無意味な予防的抗菌剤の長期投与抑制効果や、多剤耐性菌の発生防止を実現することが可能であった。
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