自己肺癌特異的CD8陽性T細胞の認識する腫瘍共通抗原の同定
Project/Area Number |
15790756
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
菅谷 将一 産業医科大学, 医学部, 助手 (40352306)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 肺癌 / CTL / 共通抗原 / ペプチド / 免疫療法 / 腫瘍共通抗原 |
Research Abstract |
肺大細胞癌症例で2個の自己腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球(CTL) cloneを樹立した。1つはHLA-A24拘束性に自己腫瘍のみならず他家腫瘍も認識し、HLA-A24拘束性に共通抗原を認識していると証明された。cDNA expression cloning法によりこのCTL cloneが認識する617アミノ酸よりなる既知遺伝子のsplicing variantを同定した。さらに各種mini-geneを作製し9-merのエピトープペプチドを同定した。この遺伝子は細胞骨格をmodulateする遺伝子で、正常組織および腫瘍組織にも広く発現を認めた。現在、reverse immunology法により肺癌症例5例のリンパ球よりCTLの誘導を試みている。さらに、tetramerを作製しprecursor CTLなど免疫学的解析を行っていく。もう一つはHLA-Cw7拘束性に自己腫瘍および他家腫瘍を認識し、共通抗原を認識していることが証明された。上記と同様の手法によりCTL cloneが認識する231アミノ酸よりなる機能不明の遺伝子を同定した。各種mini-geneを作製し9-merのエピトープペプチドを同定した。この遺伝子は自己腫瘍のみならず、他家腫瘍、正常細胞にも発現を認め、現在、その機能解析を進めている。 また、肺腺癌症例においてHLA-B15拘束性に共通抗原を認識する自己腫瘍特異的CTL cloneを樹立した。cDNA expression cloning法によりCTL cloneの認識する腫瘍抗原をコードするcDNA cloneを単離した。単離したcDNA cloneは556bpよりなりその中に113アミノ酸よりなるOpen reading flameを含んでいた。さらに各種mini-geneを作製しCTL cloneの認識する9-merのエピトープペプチドを同定した。この遺伝子は自己腫瘍のみならず、一部の他家腫瘍にも発現を認めるが、正常細胞では精巣のみに発現を認め、cancer-testis antigenであると考えられる。現在、その機能解析を進めており、癌特異的免疫療法を確立したいと考えている。 以上のように同定した遺伝子の解析を行い、免疫学的モニタリングを確立し、癌特異的免疫療法を肺癌に対する治療法の一つとして確立したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)