Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Research Abstract |
代表者の以前の研究から,三叉神経脊髄路核では雄ラットと雌ラットでc-fos蛋白の発現率に性差があること,また雌ラットの生理周期によりc-fos蛋白の発現率が変化することなどが明らかとなっている。これらから,少なくとも三叉神経脊髄路核において女性ホルモンが疼痛知覚を変化させている可能性は高いと思われるため,申請者はまず細胞外記録法を用いて女性ホルモンが三叉神経脊髄路核ニューロン活動におよぼす影響を確認した。 実験は雄ラットと生理周期を同定した雌ラットを用いて行った。免疫染色法にてc-fos蛋白の発現率に性差を認めた三叉神経脊髄路核尾側部・中間部以降部(Vi/Vc)より,顔面への疼痛知覚に反応するニューロンの活動性を記録し,雄ラット群と各生理周期にある雌ラット群で比較した。Proestrous期にある雌ラット群では,diestrous期にある雌ラット群や雄ラット群より有意に疼痛知覚への反応性が増強されていた。 この結果を受け申請者は,女性ホルモンのさらに詳細は局所作用を細胞内レベルで検討すべく,HYbriteを用いたin situハイブリダイゼーションにて細胞内における女性ホルモンレセプターmRNAの局所発現部位をVi/Vcニューロンにて検討を行った。この結果エストロゲンレセプターの細胞内局在がサブタイプによって核内や細胞膜上など異なることが解明された。
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