胎児尿路閉塞患児の膀胱壁の肥厚、尿管拡張に関する原因の究明
Project/Area Number |
15790869
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
草刈 百合子 (佐藤 百合子) 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (80318948)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 胎児手術 / 閉塞性尿路障害 / 羊水膀胱シャント術 / 膀胱機能 |
Research Abstract |
目的:胎児期の閉塞性尿路障害患児に対する腎温存目的に膀胱 羊水腔シャント術がおこなわれている。しかし、それらの患児の排尿に関する長期予後は満足できる結果ではなく、多くは膀胱容量が少なく、膀胱容量拡張術(augmentation)等の手術が必要であった。そこで今回脳外科で用いる脳室 腹腔シャントチューブ(V-P shant tube)を膀胱内に留置し胎児期に膀胱内圧を一定に保つ工夫を試みた。 方法:羊を全身麻酔下に帝王切開で胎盤を付けたまま胎仔の一部を娩出させ,雄ではpenile urethraと尿膜管,雌では膀胱頚部,尿膜管の両方をサイラスティックチューブで結紮し尿路閉塞モデルを作成する。その後3週間で尿路閉塞を膀胱 羊水腔シャントを作成し解除した。シャント作成は拡張した膀胱壁を切開し、V-P shunt tubeを挿入した。シャント作成後、羊を再度子宮内で管理し、満期(145日)で再び帝王切開で娩出させ膀胱容量を測定した。また膀胱内圧曲線を描出させ、そのコンプライアンスを測定した。その後縊死させ、腎臓、膀胱を含めた尿路系を摘出し病理学的検討を行った。 結果:27匹の胎仔にシャント手術を行い14匹にV-P shuntを挿入、13匹は膀胱瘻を作成した。V-Pshunt群では膀胱容量が57mlであったが膀胱瘻群の膀胱容量は9±5mlと正常膀胱容量の71±19mlと比較して明らかに小さかった(p<0.05)。また尿路組織標本ではV-Pシャント群と膀胱瘻群において粘膜と平滑筋層の間に瘢痕形成が認められた。 結論:閉塞性尿路障害において腎温存目的にシャント手術がおこなわれているが、膀胱機能に関しては低容量高内圧曲線であった。これらは粘膜下層の瘢痕性繊維組織の増成と考えられた。しかし、V-Pshunt tube等のように胎児期に一定の膀胱内圧がかかっていれば出生後の膀胱容量を確保できる可能性が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)