Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
卵巣明細胞腺癌由来細胞株HAC-2,RMG-I,RMG-II,KK,KOC-7c,OVAS,OVISE,OVSAYO,SMOV-2を用いて,以下の検討を行った. cDNAマイクロアレイを用い,漿液性腺癌細胞との比較から明細胞腺癌に特有の遺伝子発現プロファイルを検討した.明らかな発現の増強もしくは減弱が認められる遺伝子を検索した.検索の結果から選択した遺伝子について、RT-PCR法により遺伝子発現を確認した.さらにWestern blot法による蛋白発現の検索,フローサイトメトリーによる細胞増殖の検討を行った. 次に卵巣明細胞腺癌症例のパラフィン包埋ブロックを用いて上記遺伝子の発現を免疫組織化学により検索するとともに,Ki-67染色を行い細胞増殖との関連について検討した. cDNAマイクロアレイの結果,明細胞腺癌で3倍以上の発現増強がみられた遺伝子はgalectin-3,IL-9R,laminin-alpha,E-selectin,VHLおよびMUClであり,3倍以上の減弱がみられたのはP-cadherinとvitronectinであった.全ての明細胞腺癌細胞株でRT-PCR法によりgalectin-3遺伝子発現が認められ,Western blot法により蛋白発現が確認された.さらに蛋白発現強度とS期細胞比率との間に有意な相関を認めた.(r=0.724,p<0.05). 免疫組織化学の結果,galectin-3蛋白発現は37例中18例(48.6%)にみられた.I-II期症例とIII-IV期症例との間でgalectin-3蛋白発現に差を認めなかった.Galectin-3蛋白発現陽性例のKi-67labelimg indexは陰性例と比して有意に高値を示した(27.3±3.2vs.15.5±3.8). 以上の成績よりgalectin-3遺伝子が卵巣明細胞腺癌の細胞増殖に関与する可能性が示唆された.
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