卵巣明細胞癌の抗癌剤耐性機序の解明と至適治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
15790905
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
嵯峨 泰 自治医科大学, 医学部, 助手 (70360071)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
|
Keywords | 卵巣明細胞癌 / glutathione peroxidase 3 / シスプラチン / 抗癌剤耐性 / DNAマイクロアレイ / GPX3 / パクリタキセル / HRA / GPX |
Research Abstract |
【目的】卵巣明細胞腺癌はプラチナ製剤に低感受性である。現在までにその低感受性に関与する分子隼物学的機序は明らかにされていない。本研究の目的は、明細胞腺癌のプラチナ製剤抵抗性に関与する候補遺伝子を同定することである。【方法】1)4種類の卵巣明細胞腺癌株、KK、OVMANA、OVSAYO、RMG-1と、4種類の卵巣漿液性腺癌株、KF、HRA、SHIN-3、KOG-2Sを対象に、DMマイクロアレイにより遺伝子プロファイリングを網羅的に検討した。2)GPX3に対するステムループタイプのshort interfering(si)RNAを発現ベクター化し、GPX3高発現明細胞腺癌細胞4株に遺伝子導入した。3)遺伝子導入株のシスプラチンに対する感受性の変化をXTT assayにより検討した。【成績】1)DNAマイクロアレイによる検討から、明細胞腺癌に高発現する遺伝子として、glutathione peroxidase 3 (GPX3)を含む6つの遺伝子が同定された。2)GPX3抑制株4株を樹立した。3)4株中3株におい七dPX5抑制株はコントロールに比べてシスプラチンに対し3-4倍、高感受性となった。【結論】GPX3は明細胞腺癌のシスプラチン低感受性に関与する候補遺伝子のひとつであることが示されるとともに、GPX3を標的とした分子標的薬剤が、明細胞腺癌の治療に有効である可能性が示唆された。
|
Report
(3 results)
Research Products
(1 results)