完全ヒトモノクローナル抗体を用いた卵巣癌に対する新たな治療法の開発
Project/Area Number |
15790907
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 直 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90246356)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 卵巣癌 / ヒトモノクローナル抗体 / KMマウス / 卵巣明細胞腺癌 / 接着阻害 |
Research Abstract |
婦人科悪性腫瘍の中で最も予後不良であると考えられている卵巣癌(表層上皮性)では、近年の化学療法の進歩によって初回治療時の奏功率や一時的な寛解率などの著しい向上が認められている。しかし、タキサン系薬剤などの新規抗癌剤の開発や臨床応用など卵巣癌の長期予後改善のための努力が行われているものの死亡率は増加傾向にある。 本研究において、共同研究グループの石田らが開発した完全ヒトモノクローナル抗体を産生するKMマウスを用いて、我々の研究グループが独自に樹立した卵巣明細胞腺癌由来培養細胞株RMG-Iを免疫原とし卵巣癌と特異的に高い反応性を示すヒトモノクローナル抗体・HMOCC-1の作製に成功した。 1.HMOCC-1は抗マウス抗体とは反応せず抗ヒト抗体のみと結合したことからヒト抗体(IgM)であることが確認された。 2.免疫組織化学染色の結果、HMOCC-1は表層上皮性卵巣癌全体の83.2%(84/101)に陽性であり、漿液性、粘液性、類内膜、明細胞の各組織型の陽性率はそれぞれ72.2%、90%、73。9%、90%であった。なお、HMOCC-1は胃、大腸などの他臓器の正常あるいは癌組織とも反応を示した。 3.HMOCC-1の認識抗原は細胞膜上に存在する糖蛋白質であることが明らかになった。 4.HMOCC-1には、RMG-Iとヒト腹膜中皮細胞の接着を阻害する機能を有する事実が明らかになった。 ヒトモノクローナル抗体であるHMOCC-1の認識抗原が癌細胞の膜上に存在することと、in vitroで腹膜中皮細胞への接着阻害能が明らかにされたことより、臨床への応用が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)